奨学金の延滞は3ヶ月以上でブラックに!!返せない場合の対処法は?

奨学金を3ヶ月以上延滞すると最悪の事態に!!

奨学金の返済に苦労している方が増えているとここ数年ニュースでも取り上げられていますね。
「奨学金の返済さえなければ・・・」と思いながら過ごしている方も多いでしょう。

では、仮に奨学金を返さないとどうなってしまうのでしょうか?
2010年から、奨学金の制度はそれまでの育英事業から金融事業に変わりました。

この制度転換によって必要になったのが「個人信用情報機関への登録と同意」です。

個人信用情報機関への登録が必要になったことで、奨学金を延滞してしまうと、
この個人信用情報に「事故情報」が記載され、いわゆる「ブラックリストに登録された」状態となります。

この記事では、

・奨学金の延滞からブラックリストに登録されるタイミング
・ブラックリストに登録された場合、何が起こるのか?
・ブラックリストに登録されてから解除されるまでの期間
・奨学金を滞納し続けたらどうなるのか?
・奨学金が返せないと悟った場合の対処法

上記のような点を中心に、奨学金とブラックリストについてわかりやすく解説していきます。

奨学金の延滞でブラックリストに登録されるのは3ヶ月以上!


よく誤解されている方も多いのですが、奨学金を延滞してしまって個人信用情報に事故情報が記載されるタイミングは「61日以上、つまり3ヶ月以上の延滞」です。(3ヶ月目に支払いがないことで61日以上滞納が確定するため)

つまり、延滞して3ヶ月目の支払日に延滞金と合わせて支払えばブラックリストにはなりません。また過去に何度か延滞していたとしても連続して3ヶ月以上延滞しなければ大丈夫です。

※大丈夫というのは事故情報として扱われない=カードやローンの審査には影響ないだけで延滞という情報は記録されます。

なので「3ヶ月以上延滞したらアウト!!」これだけは奨学金を返済するにあたって頭の中に入れて完済するまで忘れないでおきましょう。

奨学金の最初の返済日や、職場の変更で給与振込口座が変わったといったケースはうっかり延滞してしまうのが多い事例なので注意しておいてくださいね。

奨学金を延滞してブラックリストになったら何が起きるのか?

では、もし奨学金を3ヶ月以上延滞してしまったら生活にどのような変化があるのでしょうか?
奨学金に関する個人信用情報機関の情報を一緒に紹介していきましょう。

奨学金の延滞で事故情報が登録される個人信用情報機関

まず、個人信用情報機関といっても日本には経済産業大臣が指定している「指定信用情報機関」が3つあります。

・CIC
・JICC(日本信用情報機関)
・KSC(全国銀行個人信用情報センター)

日本学生支援機構から奨学金を借りると「KSC(全国銀行個人信用情報センター)」に信用情報が登録されることになります。

主に銀行や信用金庫などが加盟している信用情報機関ですね。
この3つの信用情報機関は、情報の登録期間が異なりますが延滞情報など一部の情報を「CRIN」と呼ばれる相互交流ネットワークによって共有しています。

CRINなどを覚える必要はありませんが、「延滞情報はそれぞれの機関で共有されている」点が大事です。

奨学金の延滞でブラックリストに登録されたらどうなる?

奨学金を3ヶ月以上延滞して、個人信用情報に事故情報が記載されブラックリストになってしまったら私生活にどのような影響があるのでしょうか?

個人信用情報はクレジットやローンの審査で活用されます。
当然「事故情報が記載されている=ブラックリスト」の場合は審査に落ちてしまいます。

・携帯電話本体の分割払い
・クレジットカードの作成
・カードローンやキャッシングなどの借り入れ
・教育ローン
・自動車ローン
・住宅ローン

上記のようなローンや借り入れができない状態となってしまいます。
若いうちは自分が我慢すればいいだけと思ってしまいますが、年齢を重ねると配偶者や子供にも影響が出てしまいかねません。

簡単に言えば経済的信用を失ってしまうことになります。

実際、過去に奨学金を3ヶ月以上延滞してブラックリストになり、30代になってからも住宅ローンを借りられないという人が増え続けているのが現状です。

私生活にデメリットがあるだけでなく、将来的な計画が狂ってしまう可能性があるのでうっかりわすれて延滞することがないように気を付けないといけません。

奨学金の3ヶ月以上の延滞でブラックリストに登録される期間は?

個人信用情報に事故情報が記載されてブラックリストになってしまった場合、その情報はいつまで登録されていることになるのでしょうか?

将来的に住宅ローンを組みたい、自動車ローンを組みたいと考えている人も多いでしょう。
よく奨学金を延滞しても延滞金と合わせて払えば5年で消えると言われていますが、KSC(全国銀行個人信用情報センター)や日本学生支援機構のホームページに記載されているように、奨学金を全額返済してから5年間は信用情報は登録されたままになります。

参考https://www.zenginkyo.or.jp/pcic/privacy/
参考https://www.jasso.go.jp/shogakukin/entai/kojinjoho.html

仮に23歳から奨学金の返済を開始して20年で完済した場合は48歳まで記録が残ることになります。

例えば、クレジットカードなどであればCICやJICCの登録情報のみを確認して審査をするカードもあるようなので延滞解消から5年で作ることができるかもしれませんが、KSC(全国銀行個人信用情報センター)に加盟する銀行からお金を借りる場合は過去の延滞情報が審査に影響する可能性も十分に考えられます。

すると、銀行にお金を借りる場合は住宅ローンや自動車ローンなどまとまったお金を借りる場合が多いと思うので将来的に大きなデメリットとなる可能性があります。

何の審査か?延滞の状況によってブラックリストに登録された場合の期間や審査への影響は変わってきますが、登録状況が気になる場合はKSCに信用情報を照会をすれば自分の信用情報がどうなっているか確認できるので照会することをおすすめします。

奨学金の延滞のデメリットはブラックだけじゃない!

奨学金を3ヶ月以上延滞デメリットは、ブラックリストの登録だけではありません。
奨学金を延滞すると通常の借り入れと同様に、元本と利息にプラスして延滞金が発生します。

奨学金の利息は一般的な借金と比較すれば安いですが、それに5%の延滞金が発生するので1ヶ月や2ヶ月であれば大したことないと思うかもしれませんが、延滞を続ければ続けるほど苦しい状況に追い込まれてしまいます。

後述しますが、奨学金には猶予制度がありますが延滞している場合は延滞金と滞納分を一括で納めなければ猶予制度も利用できない仕組みとなっています。

次に、もし奨学金が返済できなくて滞納を続けたらどうなるのか?見ていきましょう。

奨学金を滞納し続けたらどうなる?

奨学金は借りる際の敷居が低く、クリーンなイメージがありますが、返済できないと厳しい措置が待っているのもまた奨学金です。
(もちろん国の機関なので闇金のような取り立て行為はありませんが。)

奨学金を3ヶ月以上滞納し続けた場合のステップは下記のようになります。

≪4ヶ月≫
①催促の電話や振り替え不能の通知
②連帯保証人・保証人に返還に関する通知

≪9ヶ月≫
法的措置に移行

最終的には法的措置に移行することで、口座の差し押さえや給与口座の差し押さえになるでしょう。

10年間滞納を続ければ時効成立で返済の義務がなくなると言われたりもしていますが、法的措置を取る段階で相手は消滅時効の中断の手続きなども行ってくると思うので、単純に10年間などと思っていると痛い目にあってしまう可能性が大です。

差し押さえされる財産や貯金、給料もなく10年以上暮らしていける自信があれば別ですが、滞納を続けることはデメリットしかないと言えるでしょう。

奨学金の返済ができない場合の対処法


奨学金の返済ができずに延滞するとデメリットしかないと言ってもかごんではありません。
しかし、それをわかっていたとして延滞せざるを得ない状況もあるでしょう。

では、奨学金の返済ができない場合はどうすればいいのでしょうか?
奨学金が返済できない場合に取るべき対処法を考えてみたいと思います。

奨学金の返済に猶予をもらう

奨学金の返済では、災害や病気、失業など経済的に困窮した場合に返還期限に猶予をもらうことが可能です。奨学金返済の猶予を利用するためにはjassoが指定する書類(奨学金返還機嫌猶予願)の提出が必要になります。

この奨学金の返還猶予には2種類あります。

・一般猶予
・猶予年限特例又は所得連動返還型無利子奨学金の返還期限猶予

また、奨学金には毎月の返済額を減額してもらう減額返還の手続きもあります。
返還猶予も減額返還の手続きも申請書は日本学生支援機構のHPからダウンロードできます。

参考奨学金の猶予&減額願の記入例

どちらも一定の条件やそれに伴う証明書の提出が必要になりますが、奨学金の返済ができないと感じたら、延滞する前に猶予が減額の手続きを取りましょう。

奨学金を債務整理する

債務整理は法的な借金問題の救済措置で、奨学金による借金も債務整理で減額や0円にすることが可能になります。

奨学金を債務整理する際に注意したいのが保証人の存在です。
奨学金を借りる際に連帯保証人・保証人を設定している場合には債務整理をすると、その分の返済の催促が連帯保証人にいくことになります。

奨学金の保証人は親になっている人が多いと思うので債務整理をしても保証人となっている親に請求が行けば、親に立て替えてもらって返済するのと変わらないことになります。

もし奨学金を債務整理する場合は保証人について事前に把握しておきましょう。
任意整理の場合は話し合いによって延滞金や将来利息をカットして元金だけを返済していく方法も取れますが、その場合は奨学金側の弁護士と交渉をして和解をしなければいけないので自分で任意整理をすることは難しいと言えるでしょう。

奨学金も借金の一つです。
きちんと返済していくためには返済シミュレーションなどを活用して計画的に返済していきたいですね。
参考記事・借金返済シミュレーションを使って完済までの道のりを調べる
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